JOURNAL

目先のことだけではなく20年後30年後を見据える事

まだまだ住めそうなのに壊されてしまっている風景をよく目にします。
建物自体の耐久性に問題が生じている程ボロボロでもないのになぜ壊されてしまうのでしょうか。
家の間取りが、そこで暮らす人の家族構成の変化や、ライフスタイルの変化に対応できなくなってしまっているのが原因になっていると思います。
現在のタイムスパンは
人の寿命(80年)>建物の寿命(30年)>家族構成・ライフスタイルの変化(10年)
のようになっています。
建物の寿命が30年というのは、どう考えても健全だとは思えませし、
30代で家を建てたとしても、60代でもう一度住む場所を変えないといけないというのは大変です。

これからの時代は
建物の寿命(100年)>人の寿命(80年)>家族構成・ライフスタイルの変化(10年)
というかたちに変わっていかなければならないと考えます。
その為には、目先の5年10年先の事を考えるだけではなく、もう少し長い目で建物を捉える意識を持つ事で、
ライフスタイルや家族の変化に柔軟に対応でき、長く住まい続ける事のできる住宅をつくる事が大切なのではないかと考えます。