さくらパン工房

sakura bakery

環境から導く最適なレイアウト

既存の建物を改修した小さなパン屋の計画です。
周辺環境は大型店舗やチェーン店が点在している非常に交通量の多い国道沿いで、裏手は住宅地が広がっていました。
一般的には人目に付きやすい国道側に「売場」を、裏手に「工房」をレイアウトするが、私たちはそのレイアウトを反転させる事を提案しました。
そうすることで、国道側に配置した「工房」は、大きな開口を通して見えるパンを作っている活動そのものが店の看板となります。
また、住宅地側の「売場」は、家の中のように静かでゆっくりと流れる時間の中でパンを選ぶことができる空間になっています。

さくらパン工房

住宅に挟まれた私道をアプローチ動線として利用することで、
駐車スペースの車の動線と歩行者動線が重ならないように配慮しています。

さくらパン工房

外から、工房を通り越し、奥の売り場の雰囲気までレイヤー状に感じられます。

さくらパン工房

奥の木製扉は店内への入口。手前のアルミサッシ扉は工房の入口です。
形状と両開き扉は統一しつつ、素材を切り替えることで
どちらが店内への入口かを表しています。

さくらパン工房

外壁に対して外側に扉をつけ、入り口が浮き出てくるように見せています。

さくらパン工房

フルオープンにすると店内と外がつながります。
アプローチのスロープによりバリアフリーになっています。

さくらパン工房

パンを作っている風景を垣間見ながらパンを選ぶことができる開放的な店内。

さくらパン工房

トレイ置きとトングかけ等の可動棚は自由に壁に引っ掛けて使うことができます。

さくらパン工房

引き戸により焼きたてのパンを店内にスムーズに運べるように配慮しています。

さくらパン工房

四角く白いボリュームと大きな窓が、小さな建物ながら存在感を生み出しています。

さくらパン工房

交通量の多い国道から、大きな窓を介してパン作りの風景をみることができます。

さくらパン工房