既存の建物を改修した小さなパン屋の計画です。
周辺環境は大型店舗やチェーン店が点在している非常に交通量の多い国道沿いで、裏手は住宅地が広がっていました。
一般的には人目に付きやすい国道側に「売場」を、裏手に「工房」をレイアウトするが、私たちはそのレイアウトを反転させる事を提案しました。
そうすることで、国道側に配置した「工房」は、大きな開口を通して見えるパンを作っている活動そのものが店の看板となります。
また、住宅地側の「売場」は、家の中のように静かでゆっくりと流れる時間の中でパンを選ぶことができる空間になっています。